福島県の磐梯・猪苗代エリアで路線バスを運行している磐梯東都バス。豊かな自然と歴史を満喫したい観光客の重要な足として利用される一方、生活路線としても機能しています。現在の見どころは、やはり壮大な自然が織りなす"紅葉"だそうです。
『裏磐梯高原の紅葉がちょうど見頃です。標高差がありますので、例年11月上旬まで楽しめます。おすすめは、年間を通じて人気の高い五色沼自然探勝路ですね。五色沼は"5つの沼"という意味ではなく、エメラルドグリーンやコバルトブルーなど様々な色彩を持つ大小30ほどの湖沼の総称です。「五色沼入口」バス停で下車して約4km、約1時間半程度かけて探勝路を歩けば「裏磐梯高原駅」バス停に辿り着くので、歩きやすい靴を履いていれば比較的どなたでも楽しめます。私も何度か歩いてますが、なぜこうもそれぞれ色が違うのか、いまだに不思議ですね。次から次へと景色が変わるところが魅力です』(林さん)
手軽に自然の神秘を体感できそうです!一方で、冬の楽しみは何でしょうか?
『やはり猪苗代スキー場が人気ですね。先ほどお話した五色沼自然探勝路も、スノーシューを履いたガイド付きの散策ツアーが催されています。磐梯・猪苗代エリアでは例年12月頃から雪が降り始め、多い時は一晩で40~50cm積もることもあるんですよ。2月末までは一面の銀世界をお楽しみいただけます。あと、忘れてならないのが猪苗代湖。実は白鳥の飛来地として有名で、多くの白鳥がこの地で冬を過ごします。遊覧船発着場から最寄りの「長浜」バス停で下車し、湖でエサをあげたり、写真を撮っている観光客の方も多くいらっしゃいますね』(林さん)
季節ごとの楽しみ、見どころがあるんですね。このエリアを観光するにあたり、便利なきっぷはありますか?
『磐梯・猪苗代エリアも含めた会津エリアの観光なら「会津ぐるっとカード」がおすすめです。弊社の路線バスだけでなく、JR線、会津鉄道、会津バス、会津若松市内を走る周遊バス「ハイカラさん」が2日間乗り放題となります。観光施設や宿泊施設、飲食店やお土産店などの割引サービス特典もついていますのでお得ですよ』(林さん)
「路線バス乗り継ぎの旅」も実現しそうですね!
『そうですね。裏磐梯高原から喜多方方面に向かうことができますが、利用する会津バスさんの便が1日に朝夕1本ずつなので、裏磐梯高原で1泊して、会津バスさんの早朝の便に乗って喜多方へ向かうのがよいかもしれません。磐梯・猪苗代エリアで自然を満喫して、鶴ヶ城など会津まるごと楽しむ旅に出かけてもらえたらと思います』(林さん)
お話ありがとうございました。高原が紅葉で染まった後は、雪景色と白鳥。季節を感じるロマンチックな会津の旅、ぜひ皆様も計画を立ててみてください。