「駅すぱあとアンテナ」2022年4月号 「動物の赤ちゃん、すくすくと」





 
春は、動物の赤ちゃんのお披露目の季節。今年も各地の動物園で、昨年から今年にかけて生まれた赤ちゃんの一般公開が始まります。その愛らしい姿や公開情報をご紹介しましょう。

まず最初にご紹介するのはコアラです。近年、コアラは森林火災の脅威にも晒され、絶滅が危惧されています。その一方で動物園などで繁殖研究が進み、各地の動物園でコアラの赤ちゃんの姿がよく見られるようになってきました。

兵庫県神戸市にある王子動物園には、現在1頭の赤ちゃんがいます。誕生したのは昨年5月。出産後、コアラの赤ちゃんは自力で母親の袋(育児嚢)までよじ登り、乳首に吸い付いたまま約半年を過ごします。

初めて袋から顔が出たのを確認したのは昨年末で、しばらくして性別がメスと判明して名前募集がスタートしました。

現在は袋から出ることもあり、元気に遊んでいます。餌を食べたり、母親「マイ」がおんぶや抱っこをする姿もときおり見ることができます。まるでぬいぐるみのように愛らしく、丸まって寝ている姿にも癒されることでしょう。

17頭ものコアラファミリーが見られることで有名なのは、鹿児島県鹿児島市の平川動物公園。昨年3月から5月にかけて生まれたメスの「ヒナタ」とオスの「ライト」をはじめ、今年1月に母親の袋から出てきた、まだ名前のない赤ちゃんもすくすくと育っています。

なお同園では、昨年3月末にコアラ館がリニューアルオープン。コアラとお客の間を遮るガラスやフェンスがなく、同じ空間で観察できるウォークスルー方式を採用しています。自然光がふんだんに取り入れられ、ユーカリの栽培にも挑戦。実際にコアラが暮らす森に近づけた中で観察することが可能です。母親にしがみつく、けなげな姿にぜひご注目ください。
神戸市立王子動物園
平川動物公園

昨今はSNSなどで、自らのペットを撮影した画像や動画をアップする方が増えています。ペットといえば、犬や猫。なかでも"猫派"の方々が「可愛い!」「遠出してでも見たい!」と絶賛しているのが、希少なスナネコです。

スナネコは、主にアフリカの砂漠地帯に生息するネコ。毛は砂漠に溶け込む色をしており、熱い砂でやけどしないよう肉球の隙間にも毛が生えていたりと、過酷な環境に順応しています。最大の特徴は、体長が世界最小クラスであること。小さくて可愛らしい姿から"砂漠の天使"と呼ばれています。

栃木県那須郡那須町にある那須どうぶつ王国では、2022年2月2日にスナネコの赤ちゃんが誕生しました。一昨年、同園は日本で初めてスナネコの繁殖に成功。昨年末には国内での繁殖を広げる目的で、長崎バイオパークやネオパークオキナワなどにスナネコ4頭が引っ越していきました。

そんな矢先に、オス2頭、メス1頭の計3頭の赤ちゃんが誕生。同園のスナネコエリアがまた賑やかになります。現在は母猫「ジャミール」と一緒にバックヤードで過ごしていますが、親子の仲睦まじい姿は3月下旬頃に「保全の森」エリアで一般公開される予定です。

兵庫県神戸市の神戸どうぶつ王国でも、2022年2月19日にスナネコの赤ちゃんが誕生。

こちらはオス2頭、メス2頭の4つ子です。順調に成長すれば、春休みに一般公開となる予定です。大人になっても小さくて愛らしいスナネコですが、その赤ちゃんはさらに必見です。

なお、同園で暮らしていたスナネコの兄弟も昨年末、他園に引っ越しを済ませました。今後、2つの"どうぶつ王国"から全国へスナネコの輪が広がっていきそうです。ちなみに「ネコだから飼えそう」と思ってしまいがちですが、実際は気性の荒い野生動物につきペットとして飼うことはできません。ぜひ動物園でその姿をお楽しみください。
那須どうぶつ王国
神戸どうぶつ王国

可愛らしい赤ちゃんや子どもの姿を見られるスポットを、あと3つご紹介しましょう。

まずはマレーバクの赤ちゃん。2022年1月12日、神奈川県横浜市のよこはま動物園ズーラシアで生まれました。同園では2005年以来、実に17年ぶりの誕生です。

現存するバクのうち、唯一アジアに生息しているマレーバクは絶滅が危惧されています。

父親にあたる「カイム」は昨年1月に残念ながら亡くなりましたが、命のバトンを受け継ぐように赤ちゃんが誕生。マレーバクは大人になると白黒がくっきり分かれたツートンカラーになりますが、生後約半年はマダラ模様で、まるでイノシシの「うり坊」のようです。3月7日から一般公開がスタートしています。母親の「ロコ」にぴったりと寄り添って仲良く過ごす姿はもちろん、可愛いらしい鳴き声にもぜひご注目ください。

次はパルマワラビー。ワラビーはカンガルー科に属する動物の中で最も小さい種です。

画像は、愛知県豊橋市の豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)で今年誕生した2頭の赤ちゃんのうちの1頭。母親「タラコ」の育児嚢からヒョッコリ顔を出しています。パルマワラビーは生後から約半年は育児嚢で過ごすため明確な誕生日の特定が難しく、日本の動物園では「袋から顔を出した日」を誕生日とみなすケースが一般的です。生後約半年を過ぎた頃から顔を出し始めます。

もっとも四六時中、赤ちゃんが顔を出しているわけではないため、お腹の大きいお母さんをまず探すのがおすすめ。「見られたらラッキー」という気持ちで温かく見守りましょう。

最後は人気者、パンダ。上野動物園の双子の子パンダ、オスの「シャオシャオ」とメスの「レイレイ」です。2頭が生まれたのは昨年6月23日。2022年1月12日から一般公開の予定でしたが、東京都のまん延防止等充填措置によって休園となり、お披露目が3月25日まで伸びました。親子パンダの観覧は特設サイトで申し込む抽選方式です。

生まれたてのパンダは毛がなくピンク色。次第に白と黒のパンダらしい模様になっていきます。ハイハイして動き回ったり、2頭でじゃれ合ったり、母親の「シンシン」からおっぱいをもらう様子などは、ニュースでもしばしば取り上げられてきました。現在は元気に動き回り、木登りもお手のもの。丸くてコロコロとした体つきで、自ら転がって遊ぶこともあります。生後1年頃まで離乳しない甘えん坊っぷりも魅力のひとつです。
よこはま動物園ズーラシア
豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)
上野動物園
 
 
 
 
   
【 鉄道 】
JRは、JR時刻表2022年4月号の内容に対応
私鉄および公営は、2022年3月23日現在の時刻表に対応
【ダイヤ改正】
●長崎電気軌道
2022/4/1 改正
●札幌市電
2022/4/11 改正
●近鉄南大阪線、吉野線、長野線、御所線 
2022/4/23 変更
【臨時ダイヤ】
 
●JR山陽本線
2022/4/18 工事に伴う代行バス(岩国~柳井間)
●島原鉄道
2022/3/18~21・26~27 臨時列車運転
●ゆいレール
2022/3/25 臨時ダイヤ
●阪急今津線
2022/3/26 休校期ダイヤ
●あおなみ線
2022/3/27 臨時列車運転
●近鉄大阪線
2022/3/27・4/1 快速急行・急行の東花園駅臨時停車
●東京メトロ南北線
2022/3/29 サッカー試合開催に伴う臨時列車運転
●埼玉高速鉄道
2022/3/29 サッカー試合開催に伴う臨時列車運転
●多摩モノレール
2022/4/2 中央大学入学式に伴う臨時列車
●近鉄
2022/4/29~ 特急「あをによし」運行開始
【運賃改定】
 
●富山地方鉄道
2022/4/1 変更
   
詳細は駅すぱあと改訂情報をご覧ください。

アルピコ交通株式会社が運行する上高地線は、長野県・松本から新島々(14.4km)を結ぶ鉄道路線です。 北アルプスの麓、松本市の西部を走り地域輸送としての役割のほか、終点の新島々駅に併設されたバスターミナルを介し、上高地・乗鞍・白骨温泉方面への玄関口として、登山や山岳リゾートを楽しむ多くの観光客が利用しています。 新島々駅へ向けて進む車窓からは、のどかな里山の風景と、雄大な北アルプスの山々の景色を望むことができます。

2021年8月の豪雨は、降水量の少ない松本にとって記録的な雨量をもたらし、河川増水の影響を受けて、西松本駅~渚駅間にかかる田川橋りょうが被災しました。現在も田川橋りょうは復旧工事中で、松本駅~渚駅間は、バスによる代行輸送を行っています。

自治体から復旧工事費用の補助を受けているものの、橋りょうの被災に加えて長引く新型コロナウイルス感染症の影響で、上高地線の業績は大変厳しい状況です。 本プロジェクトで集まった寄付金は、上高地線の復旧と運行継続のために活用いただきます。
期間:2022年3月22日(火)~2022年6月22日(水)
次回2022年5月号は、2022年4月27日(水)配信予定です。お楽しみに!
メールマガジン配信の登録・変更・停止
お手持ちの『駅すぱあと』登録番号とパスワードをご用意ください。
https://secure.ekiworld.net/eworld/menu/menu.do?event=18
発行  株式会社ヴァル研究所 https://www.val.co.jp/
発行日 2022年3月30日(水)
お問い合わせ https://ekispert.jp/contact/
本メールは『駅すぱあと』登録ユーザーの方でメール配信をご希望されたお客様にお送りしています。


当社の個人情報保護方針ならびにポリシーについては以下をご覧ください。
<個人情報保護について> https://www.val.co.jp/privacy.html

この記事は役に立ちましたか?

他にご質問がございましたら、Webフォームからお問い合わせください