可愛らしい赤ちゃんや子どもの姿を見られるスポットを、あと3つご紹介しましょう。
まずはマレーバクの赤ちゃん。2022年1月12日、神奈川県横浜市のよこはま動物園ズーラシアで生まれました。同園では2005年以来、実に17年ぶりの誕生です。
現存するバクのうち、唯一アジアに生息しているマレーバクは絶滅が危惧されています。
父親にあたる「カイム」は昨年1月に残念ながら亡くなりましたが、命のバトンを受け継ぐように赤ちゃんが誕生。マレーバクは大人になると白黒がくっきり分かれたツートンカラーになりますが、生後約半年はマダラ模様で、まるでイノシシの「うり坊」のようです。3月7日から一般公開がスタートしています。母親の「ロコ」にぴったりと寄り添って仲良く過ごす姿はもちろん、可愛いらしい鳴き声にもぜひご注目ください。
次はパルマワラビー。ワラビーはカンガルー科に属する動物の中で最も小さい種です。
画像は、愛知県豊橋市の豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)で今年誕生した2頭の赤ちゃんのうちの1頭。母親「タラコ」の育児嚢からヒョッコリ顔を出しています。パルマワラビーは生後から約半年は育児嚢で過ごすため明確な誕生日の特定が難しく、日本の動物園では「袋から顔を出した日」を誕生日とみなすケースが一般的です。生後約半年を過ぎた頃から顔を出し始めます。
もっとも四六時中、赤ちゃんが顔を出しているわけではないため、お腹の大きいお母さんをまず探すのがおすすめ。「見られたらラッキー」という気持ちで温かく見守りましょう。
最後は人気者、パンダ。上野動物園の双子の子パンダ、オスの「シャオシャオ」とメスの「レイレイ」です。2頭が生まれたのは昨年6月23日。2022年1月12日から一般公開の予定でしたが、東京都のまん延防止等充填措置によって休園となり、お披露目が3月25日まで伸びました。親子パンダの観覧は特設サイトで申し込む抽選方式です。
生まれたてのパンダは毛がなくピンク色。次第に白と黒のパンダらしい模様になっていきます。ハイハイして動き回ったり、2頭でじゃれ合ったり、母親の「シンシン」からおっぱいをもらう様子などは、ニュースでもしばしば取り上げられてきました。現在は元気に動き回り、木登りもお手のもの。丸くてコロコロとした体つきで、自ら転がって遊ぶこともあります。生後1年頃まで離乳しない甘えん坊っぷりも魅力のひとつです。