高知県中部を中心としたエリアで路面電車・路線バス・高速バス・貸切バスなどを運営している、とさでん交通。2014年に土佐電気鉄道・高知県交通・土佐電ドリームサービスの3社が経営統合して誕生しました。しかし、そのルーツは100年以上も前に遡ります。
『高知市内を路面電車が初めて走ったのは1904年(明治37年)です。以来、観光客や市民の足として活躍してきました。1905年に製造された車両を復元したレプリカ「維新号」や昭和10~20年代に製造された外国の車両も、現在は貸切列車として運行中です。一方で最新の超低床式電車「ハートラム2(正しくはローマ数字)」も通常運行しています。古今東西の車両が見られるので「路面電車のミュージアムのようだ」と言われることもありますね』(南部さん)
最新の車両で快適に移動し、運が良ければレトロ車両が走る姿にも遭遇できます!ちなみに沿線には「とさでん交通車庫」があり、その一画から様々な車両を眺めることもできるそうです。さて、気になるオススメの観光スポットは?
『まずは高知城です。天守が現存している全国12城のうちのひとつで、日本で唯一本丸の建築群がすべて現存するお城です。ぜひ天守に登ってお殿様気分を味わってほしいですね。その他、「龍馬の生まれたまち記念館」や「坂本龍馬誕生地」といった幕末ゆかりの地や、約60店舗が軒を連ねる屋台村風商店街「ひろめ市場」へのアクセスにも路面電車が便利です。今年5月から新たに電車一日乗車券のモバイルチケット販売もスタートしました。スマホ画面を掲示するだけで何度でも乗り降りできて優待特典クーポンもついてますのでぜひ利用していただきたいですね』(南部さん)
市内に観光名所が集まっているため、旅行に重宝しそうです。なお、龍馬像が建つ高知の観光名所・桂浜へのアクセスはバスがオススメとのこと。
『桂浜など市内中心部から少し離れた観光スポットへのアクセスは、JR高知駅前から乗車できる「MY遊バス」が便利です。バスで行ける高知県立牧野植物園も、四季を通じて色々な花が咲いていてオススメですね。ちなみに同園は、高知が生んだ植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰する施設で、博士の生涯を描いたNHKの朝の連続テレビ小説「らんまん」が、2023年春から始まります。署名活動などもしてドラマ化を要望してきましたので地元は大いに盛り上がっていますよ』(南部さん)
盛り上がっているといえば、今年は3年ぶりに「よさこい祭り」の開催が決まりましたね。
『皆が心待ちにしていましたから感無量です。よさこいも、海も山も川も満喫できる高知の旅にぜひお越しいただきたいですね。もちろん海の幸や地酒などのグルメも満喫してほしいです。厳しいコロナ禍ではありますが、お客様から「頑張ってね!」と言われることも多く、これからも交通機関として貢献できたらと思っています』 (南部さん)
お話ありがとうございました!皆様も南国・土佐の旅、ぜひ計画してみてはいかがですか?