「駅すぱあと乗りものフォトコンテスト2022」の表彰・寸評式と、ルークさん、山崎さんの秘蔵の作品をスライドに出しながらクロストークを展開する今回のイベント。始まる前、5年前に開催した際のイベント写真を見て「お互い老けたな~」と感想を漏らしつつ、ハッと気づいた山崎さん。
山崎「ワシ、きょう5年前と同じ服着とる!(笑)」
そんなたわいもない話で盛り上がりつつ、イベントの幕が開きました。最初は表彰式。まずは「交通事業者賞」の作品です。この一枚は、山崎さんも講師として参加した撮影会イベントで撮られたもの。今回、プレゼンターとして参加いただいたアルピコ交通上高地線の担当者様は「こうして横から電車を見る機会はなかなかなくて、こんなところにコスモスが咲いていたんだと、新たな発見がありました」とのこと。
山崎「あえて花にピントを合わせてるところがいい発想。電車と分かるちょうどえぇ塩梅で調整しとるね。ただ、真ん中のつぼみが惜しい。抜いたり折ったりしたらダメじゃけど、曲げてテープで止めてフレームから外すのもひとつの手なんよ」
続いては乗りものカレンダー賞。来場者の方からも感嘆の声が上がったのが、この一枚です。
ルーク「木の葉のスキマの額縁構図。このタイミングでシャッター切ったのもすごいけど、 機種と合ってるのもすごい。大きすぎず小さすぎずのエアバスA330だからピッタリとスキマにハマったね!」
受賞者の方とのクロストークも盛り上がりました。撮影場所は、周囲に誰もいない雑木林。三脚を立て、カメラをほぼ真上に向けて待ち続ける根気。自然の中での撮影において一番怖いのはスズメバチゆえ、天敵のオニヤンマの模型を帽子につけていたとのこと。写真家にとっては「あるある」だそうです。ちなみに山崎さんは撮影中、クマに遭遇したこともあるのだとか(汗)。
続いては審査員特別賞。ルークさんが選んだ作品のタイトルは「ベイパー出た!」。ベイパーとは翼の端などに出る、白い筋のような水蒸気の雲のことです。「タイトルもうちょい考えたほうがええ気がする(笑)」という山崎さんでしたが、ルークさんいわく「伊丹空港では滅多にベイパー出ないのよ。梅雨どきに出やすいけど、雨が降ってたら手前に人はいないから」とのこと。なるほど、「出た!」としたい気持ちがよくわかります。
山崎「個人的に、この写真を撮るならピントは人に合わせたいな~」
ルーク「いや、僕はこっちのほうが好み」
と審査員同士、意見が割れるところも「正解は無い」写真の世界の奥深さを感じさせてくれます。
続いては山崎さんが選んだ写真「湖上に雪の華舞う」。撮影場所は大井川鉄道井川線です。
山崎「ここ、1日4往復くらいしか走ってないんよ。そこに雪が降ってて、しかも陽が射してる!これはね、写真の神様が『撮ってくれ』って言ってますよ。運を味方につけてる。ルークさんもあるでしょ?虹が出た時とか。そんな時に限って電車も飛行機も来んのよね」
ひとしきり褒めた後に「いやー最近の合成技術はスゴイ!」とボケて笑わしにかかる山崎さんでした!