群馬県の前橋市を拠点に、路線バス(永井バス)や福祉バス、トラック輸送、タクシー事業、観光バス事業などを手掛ける永井運輸(株)。地域住民の移動や物流の面において存在感を発揮しています。さっそくですが水野課長、観光においてどのように活用できますか?沿線の名所などは…

『いやぁ、それが何もなくて(笑)』(水野さん)
いえいえ、そうおっしゃらずに(笑)。
『うーん、「前橋公園」ですかね。春は桜が美しくて、公園内には近代和風の木造建築、臨江閣(りんこうかく)があります。「るなぱあく」という遊園地も隣接していますね。観光というよりも、休日にご家族でちょっとお出かけしようか、という時に向いていると思います。「るなぱあく」は"日本一なつかしい遊園地"と言われてまして、小さなお子さんが楽しめる遊具が複数あります。中でも「木馬」は開園以来、半世紀以上にわたって利用料金が変わらず10円なんですよ』(水野さん)
料金にも懐かしさを感じますね!

『あとは…あんまり知られていないところですと「須賀の園(すがのえん)」ですね。ここは元々は個人の庭園でしたが、平成17年に公営の公園として再オープンしました。見事な藤の花が9本あって、藤棚の面積は約1,000平方m。樹齢はいずれも200年を超えているそうです。あとは、お食事ですと「鳥めし弁当」で知られている「上州御用鳥めし 登利平」さん。その本店が路線バス沿線にありますね。以前、バス旅系のテレビ番組でも紹介されました』(水野さん)
「ない」と言いつつ、けっこう見どころがあって安心しました(笑)。話は変わりますが、永井運輸さんは公共交通として全国に先駆けて「オープンデータ化」を実現したことでも知られていますよね?Web上のマップで経路検索して、移動の選択肢に「バス」が入ることが多くなったのは、このオープンデータ化によるものだとか…

『そうですね。県の勉強会に参加した際にバスのダイヤ編成ソフトがあることを知って、ウチは路線がそれほど多くないので、着手しやすいかなと思いまして。いち早く実現したので注目されて、なにかブワッと巻き込まれてしまった感もちょっとあります(笑)』(水野さん)
利用するお客様にとっては、ありがたいと思いますよ!また、バス停に発車案内のデジタル看板があったりして、便利だなと感じます。
『やはり地域の方々に使ってもらえるよう、病院と連携して乗り方をお教えしたり、車椅子を乗せる研修をしたり、地域の学校さんと連携してバス停の待合スペースをグレードアップさせたり、いろいろとやっていますよ』(水野さん)
なるほど。最後に一言、「旅したい」と思っている方にメッセージをいただけますか?
『観光の目玉みたいなものが正直ないのですが、もしお越しいただいた時は安心して快適にご利用できるよう努めていますので、どうぞよろしくお願いします』(水野さん)
お話、ありがとうございました!バスが好きで、ご自身もバス運転手をしていた水野課長、そのお人柄に癒されました。ぜひご家族で前橋へ"プチ旅"に出かけてみてはいかがですか?