「駅すぱあとアンテナ」2023年8月号 「宮古島の青い夏」


 
 
本格的な夏が到来しました。暑さ対策を施しつつ、出かけたいのは青い海。なかでもひときわ美しい海が広がる沖縄・宮古島に今月はスポットを当ててみました。

沖縄本島の南西に位置する宮古島は、世界屈指の透明度を誇るビーチがいくつも点在し、その美しい海は「宮古ブルー」と呼ばれています。

沖縄の島々の海はいずれも美しいのですが、宮古島の場合は、その成り立ちに美しさの秘密があります。

宮古島はもともとサンゴの隆起によって生まれた島ゆえ、地層の水はけが良く、雨水は地下に浸透して地下水として海に注がれています。島の土砂が海に流れ込みにくい構造となっているため、濁ることなく透明度が保たれ、さらにサンゴが自然と破砕されてできた真っ白い砂浜が海の美しさを際立たせることに一役買っています。中でも与那覇前浜ビーチは白く輝く砂浜が全長7kmにも及び、観光客からも絶大な人気を誇っています。

もうひとつ、宮古島の大きな特徴は、隣接している来間(くりま)島、伊良部(いらぶ)島、池間島それぞれに宮古島から巨大な3本の橋が架かり、クルマで気軽に行き来できる点です。エメラルドグリーンの海の上を伸びる白い橋は、なんとも壮観。橋を渡っている際、海を悠々と泳ぐウミガメの姿が見られることもあるそうです。これも透明度のなせる業といえるでしょう。

また、伊良部島に寄り添うように位置する下地島にもクルマでアクセスが可能です。下地島には空港があり、その滑走路の先端部分に広がる海は「17END(ワンセブンエンド)」と呼ばれています。その透明度は、思わず息をのむほど。青と緑が入り混じる遠浅の海の上を飛行機が離着陸する姿は絶景で、飛行機写真愛好家にとってはひとつの"聖地"となっています。

伊良部島の北西部にも珍しいビーチがあります。「日本の渚100選」にも選ばれている「佐和田の浜(さわだのはま)」と呼ばれるビーチ、その沖合には数多くの巨大な岩がゴロリと転がっています。江戸時代の地震に伴う津波で海底から打ち上げられたサンゴの塊だと言われています。とりわけ美しく幻想的な風景となるのは夕暮れ時。日が沈む中で岩がシルエットになって浮かび上がります。

その他、砂山を登って辿り着く「砂山ビーチ」や、自然の海岸線や入り江を活かして整備された海浜公園「イムギャーマリンガーデン」、シュノーケリングで日本最大級のサンゴ礁を満喫できる「八重干瀬」など、個性的な宮古の海巡りをぜひ楽しんでみてください。

海以外にもたくさんの楽しみどころがある宮古島。まずご紹介するのは「まいぱり宮古島熱帯果樹園」です。

「まいぱり」とは、「前浜(まいはま)」に隣接した「ぱり(畑)」の意。宮古島でも珍しいヤシの木やパイナップル畑、バナナ畑などがあり、「これぞ南国!」というムードが漂う中、カートで園内を巡ることができます。

園内には日本在来馬のひとつ、宮古馬も飼育されていて、触れ合い体験や乗馬体験が可能。また、トロピカルフルーツなどの収穫体験もできます。夏場の収穫対象は、宮古島を代表する名産品のマンゴー。香りが強く、濃厚な甘味と旨味が凝縮したマンゴーをぜひお楽しみください。園内のカフェ&ショップでも、収穫したてのフルーツやハーブを使ったアイスやジュースを満喫することができます。

お酒好きな方におすすめなのは、昭和23年から泡盛造りに励む蔵元「多良川」。沖縄には昔から、結婚や出産など人生の節目に泡盛を求め、長期貯蔵する習わしがあります。多良川には洞窟貯蔵庫「ういぴゃーうぷうす蔵」があり、貯蔵を希望する方に向けて見学を行っています。

蔵元から南へ150m、神聖な場所として崇められる「ウイピャー森」のそばに位置する蔵はは年間を通じて気温と湿度が安定しており、ここで泡盛を貯蔵することで、熟成した「古酒」となって購入者のもとへ届けられるようになっています。宮古島観光の良い記念となるでしょう。

また、宮古島は“祈りの島”でもあり、神様を祀る御嶽(うたき)がおよそ1,000も鎮座しています。右の画像は、平良港の近くに鎮座している漲水御嶽(はりみずうたき)。大きなガジュマルで囲まれ、神聖な空気が漂う漲水御嶽は、地元の方々の信仰を集める一方で、パワースポットとして観光客にも人気です。散策の途中で御嶽を見つけたら、ぜひ厳かな気持ちで手を合わせてみてください。

他にも、宮古島の歴史や自然、風土を学べる「宮古島市総合博物館」や、熱帯の植物が堪能できる「宮古島市熱帯植物園」、宮古島の特産品である雪塩にフォーカスした「雪塩ミュージアム」など、多くの見どころが点在しています。夏は満天の星空に南十字星が輝く宮古島へ、ぜひ一度出かけてみてはいかがですか?
宮古島観光協会
奈良県を中心に路線バス、観光バス事業を営む奈良交通は、今年で創立80周年を迎えた老舗バス会社。現在に至るまで地域の人々の足として機能すると同時に、古都・奈良を訪れる観光客に利用されてきました。奈良は観光地同士が少し離れているケースも多いため、バスがとても便利です。

『奈良を代表するスポットを効率よく巡りたい方には、定期観光バスがおすすめです。バスガイドの案内のもと、東大寺や春日大社、興福寺などをおよそ半日で巡るコースや、1日かけて法隆寺や薬師寺、唐招提寺などを巡るコース、さらに旬の観光スポットをご案内する季節限定コースもあります。東大寺~若草山山頂をめぐるコースではVR映像をご視聴いただき、新たな視点で奈良をお楽しみいただけます。また、夏の期間は、若草山の山頂から夕暮れをお楽しみいただけるトワイライト・夜景観賞バスも日時限定で運行しています。予約不要ですので、ぜひご利用いただきたいですね。若草山は「新日本三大夜景」のひとつにも数えられています。奈良は建物の高さ制限が設けられているため、視界が遮られずに京都府南部まで見渡せるところが魅力です』(大川さん)

奈良は中学生の頃に修学旅行で行ったきりです。いま一度、バスガイドさんの案内のもと歴史をしっかり学べるのがいいですね!一方で、路線バスでアクセスできるスポットとしてはどこがおすすめですか?

『いろいろありますが、ひとつは大台ヶ原です。雄大な自然の中でハイキングや登山を楽しむことができます。秋の紅葉シーズンが有名ですが、標高が高いため夏も気温が低く、避暑地としても知られていますね。知る人ぞ知るスポットを挙げるなら、奈良県橿原市にある「おふさ観音」。夏の間は「風鈴まつり」を開催していて、境内に鳴り響く風鈴の音色が涼やかです。あと、ご存じかもしれませんが、当社では「日本一長い路線バス」を運行しています。奈良県の大和八木駅と和歌山県の新宮駅を約6時間半で結ぶ「八木新宮特急バス」です。このバスで「日本一広い村」である十津川村へ出かけるのもおすすめです。谷瀬の吊り橋や十津川温泉を楽しみつつ、一泊して翌日に新宮~熊野へ向かうプランもおすすめです』(大川さん)

バスを利用すると奈良の旅のバリエーションがグンと増えますね。旅行客におすすめのきっぷなどはありますか?

『人気の奈良公園エリアと唐招提寺・薬師寺を巡る際に便利なフリー乗車券のほか、法隆寺エリアを加えたものや2日間フリー乗車券もご用意していますので、旅のプランに合わせてご利用いただけます。奈良までのアクセスとしては、昨年より「ドリームスリーパー」という豪華夜行高速バスを関東バスさんと共同運行しています。東京・大阪と奈良を結んでいて、全室扉つきの完全個室タイプなのでゆったりと移動できますよ。また、当社創立80周年記念として現在、フォトコンテストを開催しています。奈良へお越しの際にはぜひ写真を撮って、ご応募いただけたら嬉しいです』(大川さん)

お話、ありがとうございました!コロナ禍のさなか「奈良公園から少し離れた本社の周辺でも鹿を見かけることがあった」とのことですが、今は観光客も戻り、鹿たちも公園に戻って元気に暮らしているそうです。古都・奈良の旅、ぜひ出かけてみてはいかがですか?
奈良交通株式会社:
https://www.narakotsu.co.jp/

奈良交通創立80周年記念特設サイト:

https://www.narakotsu.co.jp/80th/index.html
【 鉄道 】
JRは、JR時刻表2023年7月号の内容に対応
私鉄および公営は、2023年7月14日現在の時刻表に対応
【ダイヤ】
 
●秋田内陸縦貫鉄道
2023/7/22 改正
●広島電鉄
2023/7/24 改正
●京阪線
2023/8/26 改正
【臨時ダイヤ】
 
●岡山電気軌道東山線
2023/7/20~8/25の平日 休校期ダイヤ
●都営日暮里・舎人ライナー
2023/7/22 足立の花火に伴う臨時ダイヤ
●豊橋鉄道渥美線
2023/7/22 豊橋祇園祭打上花火開催に伴う臨時列車
●阪急今津線
2023/7/22~8/26の土曜 休日ダイヤで運転
●八幡山ロープウェー
2023/7/22~8/6の土休日・8/11~20 営業時間延長
●南海和歌山港線、加太線
2023/7/23 臨時列車運転
●京成金町線
2023/7/25 葛飾納涼花火大会に伴う臨時ダイヤ
●都営大江戸線
2023/7/26・08/01 臨時列車運転
●都営浅草線
2023/7/29 隅田川花火大会に伴う臨時ダイヤ
●別府ロープウェイ
2023/8/4~26の金曜・土曜 夜間営業
●千光寺山ロープウェイ
2023/8/10~15 営業時間延長
●伊賀鉄道
2023/8/14~15 お盆ダイヤ(土休日ダイヤ)
●岡山電気軌道東山線
2023/8/14~15 お盆ダイヤ(土休日ダイヤ)
●アストラムライン
2023/8/14~15 お盆ダイヤ(土休日ダイヤ)・臨時列車運転
●谷川岳ロープウェイ
2023/8/14~16 早朝営業
●京阪線
2023/8/05~9/30の土休日(8/11を除く) 一部快速急行の淀駅臨時停車
   
詳細は駅すぱあと改訂情報をご覧ください。
次回2023年9月号は、2023年8月30日(水)配信予定です。お楽しみに!
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発行  株式会社ヴァル研究所 https://www.val.co.jp/
発行日 2023年7月26日(水)
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