「風鈴」と「蝉の声」、夏を感じるのはどっち?
結果は「風鈴」が勝利!さっそく「風鈴」に投票した皆さんのコメントからご覧ください。
- ◇『芭蕉も捨てがたいが、縁側で風鈴の音を聞きながら、ビールに枝豆。これぞ"日本の夏"ですよ』(オジヤス さん)
- ◇『昔、子供の頃、夏休みに縁側に寝そべって耳にした涼やかな風鈴の音をすごく懐かしく思い出します。一方、カナカナとかツクツクオーシって鳴くせみの声は夏の終わりを感じて寂しい思い出が、、』(ささりんどう さん)
- ◇『暑い夏の昼、風鈴の音色を聞きながら、子供の頃の夏休みに初めて電車で親戚の家に行ったことなどの思い出を、かき氷を食べながら話して過ごしたい』(ポル さん)
- ◇『朝顔市で、朝顔の鉢植えを買うと、風鈴をつけてくれました。軒下に吊して風が来ると、風鈴の音が聞こえ、夏を感じました』(黒柴の親 さん)
風鈴の音色に懐かしさを感じるというご意見が多く寄せられました。昔に比べると、なかなか耳にしなくなりましたね。
- ◇『ステイホーム…。夏を感じる風鈴は、心を癒やす音色を奏でてくれます。少しの風でも鳴る軽量なものと、ガラス製で強い風で鳴るものを吊しています』(ミルキー さん)
- ◇『普段聞いたことがない音色や形の風鈴をみると興味をそそる。風鈴は一つ一つ音色が異なり、地域や地方によっても形も異なることが多いのがその理由』(hasi さん)
- ◇『蝉の声はかえって暑く感じます。風鈴の音は清涼感があって良い。ガラスの風鈴も良いが、私の好きな音は南部鉄器でできている風鈴です』(傀儡子 さん)
- ◇『姫路城の土産にある明珍風鈴の音色もとても気持ちが洗われる。今号で風鈴が聖域としての風鐸から伝わってきていることを知って平城京の風鐸を思い出したりしている』(ひとり旅ー2 さん)
- ◇『「蝉しぐれ」と聞くと風情がありますが実際はやかましいだけで暑さを一層感じさせます。風鈴はその材質と風の強さによっても音色はいろいろですが暑さしのぎには風鈴ですね。私の故郷では「明珍火箸」といって金属の火箸が風鈴となっています。きれいな澄んだ音が聞かれます』(きくや さん)
地域によって個性豊かなところが風鈴の魅力のひとつ。南部風鈴や明珍火箸といった鉄製風鈴の澄んだ音色を推す方が、多くいらっしゃったのも印象的でした。
- ◇『風鈴が聴きたい! 以前に窓辺に風鈴を下げていたのですが、近隣から「受験生がいるのでうるさい」と言われて泣く泣く仕舞いました。思いきり風鈴のいい音を聞きたいですね』(うなぎもん さん)
- ◇『東京の下町で育ったので子供の頃は多くの家の縁側や軒先からガラス製の江戸風鈴の音が聞こえてくるのが当たり前だと思っていました。まさかうるさいと苦情が出る時代が来るとは…』(woody さん)
なかなか難しい問題ですね…。だからこそ、近年は寺社などでたくさん吊るすところが多くなっているのかもしれません。風鈴の音を"聞きにいく"のも良いですが、"聞こえてくる"環境も素敵ですよね。
- ◇『福岡県糟屋郡篠栗町は遠いけど行きたい』(さー さん)
- ◇『沢山の風鈴がつるされている風景に、そして、風に揺らぎ奏でられる音に涼を感じます。蝉時雨もいいですが、今回は、こちらに投票させてもらいます。いろいろな色や絵の風鈴、いいですね。早くコロナよされ。ですね』(てつぞう さん)
- ◇『我が家は市内でも緑の多い静かな場所です。7月になれば多くのセミが一斉に鳴きだし夏の暑さに輪をかけてくれます。少しでも暑さとセミの鳴き声から解放されるよう毎年風鈴をベランダに取り付けて夏の風物詩として楽しんでいます』(タケとタケ さん)
福岡県糟屋郡篠栗町にある山王寺の「風鈴祭り」は10月3日(日)まで開催中です。
他にも、北海道根室市の金刀比羅神社、富山県射水市の櫛田神社、岐阜県不破郡関ケ原町にあるテーマパーク「関ケ原ウォーランド」など、たくさんの風鈴を吊るしているスポットがあります。今年は近隣37店舗を会場として開催している川崎大師の風鈴市は、8月22日(日)までの開催です。お近くにお住いの方は、ぜひ音色を聞きに行ってみてはいかがですか。
続いては、「蝉の声」に一票を投じた方からのコメントです。
- ◇『最近は蝉しぐれを聴く機会が少なくなっているから、たまには子供のころを思い出して暑い夏もいいかな』(よしえちゃん さん)
- ◇『蝉はアブラゼミ、ミンミン、ヒグラシ、クマゼミといろいろいるが、どれも夏を感じる声です』(ひろしです さん)
- ◇『蝉の声に夏を感じます。暑さの中、うるさいくらいの音は元気いっぱいで頑張ろうと鳴いているように思えます』(ズズヨシ さん)
- ◇『どちらも幼き頃の夏休みの思い出の音だが、網を片手に昆虫採集した蝉の音を懐かしく思い出す』(きゃど さん)
- ◇『夏の風物詩ですね。涼しさを感じるとか夏祭りのイメ−ジなら「風鈴」に勝るものはありません。しかし、お題は「最も夏も感じる音」なので、猛暑には「蝉の声」しかありません!!』(スペシャリスト さん)
「暑さに拍車がかかるけれども、より夏を感じる!」という方のコメントが多く寄せられました。蝉の声は、日本の夏にはつきものですね。
- ◇『山形に行ったことがないので、行って見たい』(願いは全県制覇 さん)
- ◇『南部鉄器の風鈴も捨てがたいですが、芭蕉があの句を詠んだ場所で実際に蝉の声を聴くことは何ものにも代え難い体験になりそうです』(こいさん さん)
- ◇『立石寺の石畳を奥の院まで一気に登り切った想い出があります。蝉の声ならず息が切れる音が懐かしですね』(とみさん さん)
- ◇『約30年前に会社の福祉制度を利用して東北の旅をした折に立ち寄った思い出の場所。今は共に80歳を通り過ぎ、再訪問は叶わず懐かしく記事を拝読いたしました』(まるしげ さん)
芭蕉が句を詠んだ、山形県の立石寺に関するコメントも目立ちました。時代は様変わりしましたが、蝉の声が響き渡る山寺は、当時も今もあまり変わらないはず。だからこそ、一度聞いてみたいですね!
- ◇『森の中だからきっと涼しいと思います』(mini_jun さん)
- ◇『厳かな鎮守の森に憧れますね。一度行ってみたいと思います』(みちぞー さん)
実際に蝉の声はどこでも耳にすることができますが、鎮守の森で聞く蝉しぐれはいっそう風情がありそうですよね。
- ◇『夕方のヒグラシ、涼しげです』(足寄の熊 さん)
- ◇『やっぱり蝉ですね〜。昼間はミンミンゼミ!夕暮れには蜩の声を聴くと夏を感じます』(HIRO さん)
- ◇『森の中で日暮れ時にカナカナと鳴くヒグラシの声を聴きたいです』(iboinosisi さん)
日中の暑さが苦手なヒグラシは、夕暮れどきの演出家。どこか寂しさを伴う声もまた、夏の風物詩のひとつですね。
ちなみに、蝉には"地域色"があるのをご存じでしょうか。都市部において、東日本は「ミーンミンミン」と鳴くミンミンゼミ、西日本は「シャーシャー」と鳴くクマゼミ、中部地方はアブラゼミが多く生息しています。普段何気なく耳にしていますが、旅行などの出かけ先で、蝉の鳴き声の違いに注目してみるのも面白そうですね。
ステイホームの日々が続いていますが、風鈴や蝉の声など、身近なもので季節を感じるように意識してみてはいかがですか。